アース・ウィンド&ファイアー EARTH,WIND & FIRE “NOW,THEN & FOREVER” その3

アース・ウィンド&ファイアーのニューアルバム
” NOW,THEN & FOREVER “を聴きました。

前作から約8年ぶり、1970年のグループ結成から
43年目の新作となりますが、昔ながらのアースらしさが
感じられる、良い作品だったと思います。

一番よかったのは、ヴォーカル&インストバンドの
原点に戻って、楽器を演奏することを重視した内容に
なっていた、ということです。
やっぱり、生演奏はいいですよね~。
「レッツ・グルーヴ」以前の、
70年代後半ごろのアースを思い出します。
その頃に比べると、今のアースはコテコテ感が薄まり、
全体的に洗練されて、落ち着いた印象ですが、
これはキャリアを重ねたことによる自然な流れ、
と好意的に受け止められます。

モーリス・ホワイトが抜けたことで、
どうなるのか少し心配でしたが、
その点は全く問題ありませんでした。
フィリップ・ベイリーの歌声は、年月を経ても
昔と変わらず素晴らしかったし、
ヴァーダイン・ホワイトのベースは、元気いっぱいでかっこよかったし
ラルフ・ジョンソンもがんばってくれたのだと思います。
それになんと!キーボードを担当しているのは
かつての正メンバー、ラリー・ダンではありませんか!
他にも、若手のサポートメンバーががっちり脇を固め、
2013年も、アース・ウィンド&ファイアーは健在でした。

また、前作と違って、今回は有名ゲストの参加はありませんが、
かえってそれがよい結果につながったのでは、と思います。
有名アーティストとのバランスに気を使うこともなく、
存分にアースらしさを発揮できたのではないでしょうか。

今回の新作は、アメリカのビルボードのアルバム総合チャートで、
初登場11位にランクインしたそうです。
彼らのアルバムが総合チャートの20位以内に入るのは、
実に30年ぶりとのこと。
まさかこんなに売れるとは、思っていませんでした。
すごい!アース、よくやった!
メンバーは語っています。
「世界中のファンのサポートがなければ、ここまで来られなかった」と。
極東の地から30年以上も応援している私にとって、これは嬉しいコメントでした。
これからも、アースとともに生きていきます。