キキ・ワイアット KEKE WYATT “UNBELIEVABLE!”

R&B界には、実力はピカイチだけど売上げはイマイチ…
という方が、割といらっしゃいます。

前回ご紹介したアヴァーントの作品に参加していた
女性シンガー、キキ・ワイアット KEKE WYATT も
その一人ではないでしょうか。
ゴスペルの影響を思わせる、力強い歌唱が魅力の彼女ですが、
特に日本において、あまり名前をきかないような気がします。
なんか、もったいないなーと思うので、
ここで取り上げてみたいと思います。

彼女が、2011年に発表したアルバム” UNBELIEVABLE! “は、
今時のR&Bを中心に、カバー曲を数曲入れ、
最後はアカペラのゴスペルで締める、という
なかなか充実した作品でした。

アルバムの今時R&B曲のなかで、印象に残ったのは
2曲目の” UNBELIEVABLE “です。
最初に聴いたときは、曲はまだるっこしいし、
歌はねちっこいし、こりゃアカン、と思ったのでした。
しかし!これが不思議なことに、何回も聴いているうちに
だんだん良くなってくるのです!
みなさんも、あきらめずに聴いてみてください。
病みつきになるR&Bです。

カバー曲はどれも良い仕上がりでした。
まず、エリック・クラプトンの” TEARS IN HEAVEN “。
これは、無難なアレンジで聴きやすかったです。

それから、80年代の代表的なデュエット曲、
アレキサンダー・オニールとシェレールの” SATURDAY LOVE “。
ゴージャスな原曲と違い、今風のダンス系の曲に仕上がっていました。
キキと一緒に歌っているのは、ルーベン・スタッダード。
彼も歌はうまいんですが、キキの迫力に押され気味。
まるで肉食女子と草食男子を思わせるペアで、
アレックス&シェレールとは、また違ったおもしろさがありました。

そして、このアルバムの一番の聴きどころ、
一番のおすすめなのが4曲目の” LOVE UNDER NEW MANAGEMENT “です。
これは、80年代のミキ・ハワードのカバー。
なかなか渋い選曲ですね。
安定した歌唱力がないと、とても歌いこなせない難曲です。
キキは、見事にカバーしていました。
素晴らしい出来ばえなので、ぜひ聴いてみてくださいね。