あみのR&B日記 「家電」



今年の夏は旅行したわけでもないのに、お財布の中がすっかり寂しくなってしまいました。なぜかというと、電化製品が次々と壊れて、買い直したからです。

最初におかしくなったのは、食器洗い機でした。食器を洗っている最中に異音を発したかと思うと、パタッと動かなくなってしまいました。スイッチを入れ直すなどいろいろやってみましたが、何も反応はなく、そのまま業務終了となりました。食洗機などなくても昔は手で洗っていたんだし、と数日は手洗いで頑張りましたが、これが思った以上の負担でした。人間、一度ラクな暮らしに慣れると、なかなか元の生活には戻れないものです。私は設置スペースのサイズを測って家電店に出かけ、新しい食洗機を購入しました。

食器洗いから解放されてホッとしたのも束の間、今度は電子レンジが動かなくなりました。このレンジは2003年に購入したもので、もう19年も頑張っていたのです。買った当時は私もまだ若く、「新しいレンジで、あんな料理やこんな料理を作ろう!」と意欲に燃え、様々な機能がついた最新式のものを選んだのでした。あれから19年。私がレンジに求める機能は「温め」となり、シンプルでお手頃価格の機種に交代することになりました。

新しいレンジの操作にも慣れてきたころ、とんでもないことが起こりました。冷凍庫を開けたら、ハイボール用に買っておいたロックアイスが、袋の中で大きな固まりになっているのです。あれ?と思ってよく見ると、ガリガリ君がフニャフニャ君になっている…。「冷蔵庫が、壊れた?!」私は全身の力が抜けそうになりました。冷蔵庫の耐用年数は12年ほどといわれているそうで、我が家の冷蔵庫もちょうどそのくらいの年数になります。だからといって、食洗機、レンジのすぐ後に、その何倍もの値段の冷蔵庫が逝くことになるなんて…。

大変ショックでしたが、夏場の暑い時期に、壊れた冷蔵庫をいつまでもそのままにしておくわけにはいきません。私はいつも利用している家電店に走り、担当のMさんを探しましたが、あいにくMさんはお休み(泣)。代わりに接客をしてくれた店員さんに、まとめ買いをした食品がいっぱい入っているので一刻も早く新しい冷蔵庫が欲しいこと、いつもこのお店で電化製品を買っていてMさんには毎回価格の相談にのってもらっていること、などを訴えました。私の必死さが伝わったのか、店員さんはすぐに配送できるように手配してくれたうえ、価格の相談にものってくれました。おかげで、昼過ぎに異変に気づいた冷蔵庫は、その日の夕方には新しいものと交換され、中の食品にも大きな被害はありませんでした。

電化製品はひとつ壊れると次々と壊れる、という都市伝説。あれは本当だったのだ、と思った出来事でした。

ということで今回お届けする曲は、テディ・ペンダーグラス(Teddy Pendergrass)の ”Close The Door” です。78年のアルバム『Life Is A Song Worth Singing』に収録されています。70年代ソウルを代表する名バラードです。

エディ・マーフィー主演の映画『ナッティ・プロフェッサー』(96年)で、主人公の教授が、この曲 をかけながら冷蔵庫から食べ物を取り出してオーブンに入れる、というシーンがあります。そのウキウキした様子がとても嬉しそうで、今でも印象に残っています。

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