夏の終わりに、スティービー・ワンダーを聴く②
スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)の
アルバム”Songs ㏌ the Key of Life”のDisk2を、聴いていきます。
1 Isn’t She Lovely
邦題は「可愛いアイシャ」。
スティービーの愛娘・アイシャちゃんに「なんてかわいいんだ!」と
メロメロになっている、とても微笑ましい歌です。
曲はいいし、ハーモニカも素敵ですね。
2 Joy Inside My Tears
これは、スティービーにしてはめずらしく、
重厚感のある曲です。
アルバムを通して聴くと、こういう曲にも出会えるのですね。
3 Black Man
こちらは、切れ味鋭いファンク。
タイトルから想像するに、何らかのメッセージが
込められた歌なのでしょうか。
後半の掛け声の掛け合いが、迫力あります。
4 Ngiculela-Es Una Historia-I Am Singing
どこかリゾート地にでもやってきたかのような、
リラックスムード満点の曲です。
バックのシンセが、いかにもスティービーらしい。
5 If It’s Magic
ハープのポロポロした伴奏に合わせて
スティービーが、しっとり歌っています。
きれいですよね、ハープって。
6 As
これも有名な曲ですね。
はじめは穏やかなんですが、曲が進むにつれて熱くなり、
盛り上がっていくパターンです。
メアリー・J・ブライジが、アルバム”Mary”において
ワムのジョージ・マイケルとのデュエットで、
この曲をカバーしていました。
ジョージの歌が素敵なので、よかったら聴いてみてください。
7 Another Star
これは、単なるファンクというより、
ジャズやラテンの要素も取り込んだ、スケールの大きな曲です。
これを聴くと、高校生の頃を思い出します。
放課後、吹奏楽部の部屋の前を通ると、よくこの曲が聞こえてきました。
一生懸命、練習していましたね。
ちなみに、軽音楽部の前を通ると、
ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が聞こえてきました。
8 Saturn
邦題は、「土星」。
なんとなく、宇宙空間の広がりのようなものも感じられます。
9 Ebony Eyes
子供の遊ぶ声(たぶん、ストリートの縄跳び?)からはじまる、
どこか人懐っこい、あたたかみのある曲です。
10 All Day Sucker
これは、スティービーの代表曲”Superstition”にも通じる、
彼らしいファンクナンバーです。
11 Easy Goin’ Evening(My Mama’s Call)
ハーモニカを中心としたインストゥルメンタルです。
静かで、ゆったりしていて、ちょっとせつない、
ラストを飾るのにふさわしい曲だと思います。
イメージ的には、「夕方」ですね。
目を閉じて聴いていると、きれいな夕焼けが瞼に浮かんできます。
これで、”Songs ㏌ the Key of Life”は、おしまいです。
二枚通して聴いてみて、改めて、この作品のすごさを思い知りました。
各曲の完成度が、ハンパなく高いのです。
それが、21曲も収められているなんて、奇跡としかいいようがありません。
アーティストとして、もっとも脂の乗った時期のスティービーのヴォーカルは、
大変充実していて、とてつもないエネルギーを感じます。
この作品はもう「R&Bの宝」どころではなく、
「人類の遺産」といってもいいのではないでしょうか。
まだ聴いていないという方がいらっしゃいましたら、
ぜひ一度、お聴きになってみてください。
最後に、動画をご紹介。
これは、今年のグラミー賞のライブ映像です。
ダフトパンクにファレル、ナイル・ロジャースにスティービーという
新旧入り混じった、豪華な顔合わせのステージです。
後半で”Another Star”をやっていますので、どうぞご覧ください。
ダフトパンク&ファレルウィリアムスfeatスティービーワンダー&ナイルロジャース