ラッパーじゃなかった!BJ・ザ・シカゴ・キッド『In My Mind』
年に一度発表されるグラミー賞を、
私は楽しみにしています。
今まで知らなかったアーティストを知る、
よい機会だからです。
今年も、R&B関係のノミネート作品一覧に目を通していた時、
ベストR&Bアルバム部門で、BJ・ザ・シカゴ・キッド(BJ The Chicago Kid)
という名前を見つけました。
この名前は以前から目にしていましたが、
そのイメージから、てっきりラップをする人だと思っていました。
しかしベストR&Bアルバムということは、もしかして歌手…?と思い
ノミネート作『In My Mind』を聴いてみました。
するとどうでしょう、彼はラッパーどころか、
味わい深い歌声を持つ、正統派ソウルシンガーだったのです。
わ~、知らなかったよ~(汗)
このアルバム『In My Mind』は
今流行しているR&Bに則した曲が多い内容でしたが、
いくつか気に入った曲もありました。
まずは “The New Cupid”。
これはラファエル・サディークの名曲“Oh Girl”を
サンプリングした(というか、ほとんどカバーしたような)
ノスタルジックなR&Bで、しみじみとした良い曲でした。
それから、“Woman’s World”。
こちらは、王道のソウルナンバーで、
彼のソウルフルな歌声を満喫しました。
そして “Turnin’ Me Up” は
どこかディアンジェロ風。
ジャジーな雰囲気で、素敵な曲でした。
というわけで、BJ・ザ・シカゴ・キッドはラッパーではなく、
とても魅力的なシンガーでした。
これからは、名前だけで判断せずに、
まずは聴いてみよう、と思ったのでした。
BJ the Chicago Kid – The New Cupid ft. Kendrick Lamar
BJ The Chicago Kid – Woman’s World
BJ the Chicago Kid – Turnin Me Up