あみのR&B日記 「カード」
先日、お昼ご飯にお茶漬けを食べようと思い、永谷園のお茶漬け海苔を準備しました。小袋を取り出そうとすると何かが手に触ったので見ると、それはあの懐かしい東海道五十三次のカードでした。「わあ懐かしい!これまだやってたんだ〜!」とちょっと嬉しくなりました。そしてそのカードを捨てるのがなんだか惜しくなって、小物引き出しにそっとしまい込んだのでした。
私が子どもだった昭和の時代、永谷園のお茶漬けといえば東海道五十三次カード、と世間では広く認知されていました。歌川広重が描いた浮世絵が印刷されたカードは、美しくはあったものの、正直言って子どもウケするデザインではありませんでした。でも子どもは ‟おまけ” が大好きな生き物です。なので、私もせっせとそのカードを集めていました。
おまけのカードで思い出すのは、これも昭和の話ですが、森永のハイクラウンというチョコレートに入っていた『フェアリーカード』です。妖精や花のイラストがクラシカルで幻想的で、とても素敵なカードでした。ハイクラウンというチョコレート自体は、明治のミルクチョコレートやロッテのガーナに比べると、味の面で後れを取っているように感じましたが、フェアリーカード欲しさに、よく買ったものでした。当時はこのフェアリーカードを描いた人が誰なのか知らなかったので、今回調べてみました。作者はイギリスの挿絵画家で児童文学者のシシリー・メアリー・バーカー(1895ー1973)という人だそうです。皆さん、ご存知でしたか?
カードが入っているお菓子といえば、カルビーのプロ野球チップスを忘れるわけにはいかないでしょう。こちらも昔からある商品ですが(昔はプロ野球スナックといっていた)私の場合、大きくなってプロ野球を観るようになってから注目するようになりました。その頃は大人の趣味としてトレーディングカードを集めることが流行りはじめていて、好きなプロ野球の選手のカードを集めるのも悪くないなと思ったのです。そして子ども時代以来、数年ぶりにプロ野球チップスを買ってみたところ、出てきたのは日本ハムの上田利治監督のカードでした。私は、若々しくてフレッシュな現役選手のカードが出てくるものとばかり思っていたので、上田監督には大変申し訳ないですが、ひどく落胆しました。そしてプロ野球チップスのカードを集めようという意欲すらも減退してしまったのでした。
今の時代は、かつてのようにおまけのカード目当てで商品を買うというよりも、カードそのものを購入する人のほうが多いのでしょうね。カード数枚がセットになったものを買ってきて、コレクションとして眺めたり、ゲームの道具として遊んだり、楽しみ方も様々なようです。人気があるのはポケモンカードだと思いますが、レアなポケモンカードは高額で取引され、1枚7億円の値がついているものまであるとか…。価値観は人それぞれとはいえ、すごい世界があるものだなあ、と思いました。
皆さんは、カードの思い出はありますか?
それでは音楽にまいりましょう。今回は私の大好きな曲、アリシア・マイヤーズ(Alicia Myers)の ‟If You Play Your Cards Right” をお届けします。とても素敵な曲ですので、ぜひお聴きください。
この記事に関する皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。X(@amiamaama)のほうでお受けしますので、どんなことでもお気軽にお寄せください。