好盤!フェイス・エヴァンス”Incomparable”②

前回に続きまして、フェイス・エバンス(Faith Evans)の
ニューアルバム”Incomparable”から、
後半の曲をいくつかご紹介したいと思います。

“Make Love”は、我がSoul Amigoが応援するアーティスト、
キキ・ワイアット(Keke Wyatt)とのデュエット・ナンバーです。
出だしからのパートはキキが担当。
ミディアムスローのこの曲は、キキのからみつく歌声とも
マッチして、濃厚な雰囲気が漂っています。
キキの良さがよく出ているので、
ぜひ彼女のアルバムにも収録してほしいですね。
もちろん、キキの歌を包み込むようなフェイスの歌も、
すばらしかったです。

“Good Time”は、ラップのノリもよい、楽しい曲です。
ヴィンテージ感がありながら、
今のR&Bらしくカラッとした仕上がりで、
ヒットしそうな感じです。

“Forever”は、アルバムの他の曲に比べると
控えめな印象ですが、これは隠れた名曲だと思います。
まず、メロディーがいいです。
そして、フェイスの雰囲気のあるハスキーなヴォーカルが素敵。
また、手弾きのギターやベース、ストリングスなど、
バックが丁寧に作られているのも高ポイント。
おすすめの一曲です。

“Paradise”は、B・スレイド(B.Slade)とカレン・クラーク・シアード
(Karen Clark SHEARD)という、
有名ゴスペルアーティストとの共演曲です。
(B・スレイドとは、かつてトーネイTonexと名乗っていた、あの人です。)
フェイスは、昔は教会で歌っていたそうなので、
ゴスペルは馴染み深いのでしょうね。
この曲はマイク・シティがプロデュースしていまして、
リズミカルで、勢いがあり、ぐいぐい引き込まれるような感じです。
カレン・クラークは相変わらずすごいですし、
フェイスの熱唱も聴きどころです。

以上、フェイス・エバンスのニューアルバム”Incomparable”
を聴いてきましたが、この作品には、
素晴らしいインタールード(間奏曲)が挿入されていることも、
付け加えておきます。
まるで90年代のR&Bアルバムのようで、懐かしかったです。
ぜひ、皆さんも聴いてみてくださいね。

Faith Evans – Good Time (feat. Problem)