注目のシンガーソングライター ダニエル・シーザー
こんにちは。
今回は、若手シンガーソングライターの注目株、ダニエル・シーザー(Daniel Caesar)をご紹介します。
ダニエル・シーザーは、1995年生まれでカナダの出身です。父親がゴスペルシンガーという環境で育ち、厳しい家庭だったために、ヒップホップなどの世俗音楽は隠れて聴いていたそうです。成長して家を出たダニエルは、世俗音楽の道に進むことを決めます。そして2016年に発表した”Get You”が、Apple Musicで1000万回以上再生されるヒットとなり、人気を集めるようになりました。2017年にはデビューアルバム『Freudian』、2019年にはセカンドアルバム『Case Study 01』を発表。順調に音楽活動を進めている、若手シンガーソングライターです。
ダニエルがやっている音楽は”オルタナR&B”と評されることが多いようです。これは最近のR&B界で主流になりつつあるジャンルです(オルタナが主流、というのもややこしい話ですが)。2000年前後に流行した”ネオ・ソウル”と雰囲気は似ていますが、より内向的な世界観になっているように感じます。グルーヴ感は抑えめにして、聴き手に語りかけるように歌うスタイルが特徴的です。
ダニエル・シーザーの魅力は、何といっても、その歌声にあると思います。哀愁が漂っていて、適度に甘く、落ち着きがります。派手に歌いまわすことはせず、シンプルな曲をとつとつと歌い上げることで、自らを表現するアーティストです。
私がダニエルの曲で好きなのは、女性シンガーとのデュエット曲です。ダニエルの声が、素敵なハーモニーを生むんですよね。一番のおすすめは、H.E.R.と共演した”Best Part”です。これはメロディーもとても美しく、名曲と言って間違いないと思います。 2019年のグラミー賞で、「最優秀R&Bパフォーマンス賞」にも 輝きました。
そして、ダニエルのセカンドアルバム『Case Study 01』に収録された、ブランディー(Brandy)とのデュエット”LOVE AGAIN”も良かったです。これはダニエルも良いのですが、ブランディーのうまさが光る曲でした。さすが、90年代R&Bを代表する女性シンガーのブランディー。彼女の自在なヴォーカルワークは、ダニエルの良さを引き出すと同時に、自らの存在感も高めるという、素晴らしいものでした。
これからの活躍も期待される、ダニエル・シーザー。
ぜひ、聴いてみてください。