心も弾む!シカゴ・ステッパーの魅力



こんにちは。

R&B作品の解説を読んでいると、「シカゴ・ステッパー」という言葉をよく目にします。シカゴ・ステッパーとは、シカゴのアフリカ系コミュニティーで流行した社交ダンス「シカゴ・ステッピン」を踊るのに適した音楽のことで、1970年代から人気があったようです。

シカゴ・ステッパーは、リズムに特徴があります。リズム取りがしやすく、体を動かしやすいビートが刻まれますが、テンポは比較的ゆっくりめで、全体的にゆったりしています。また、歌詞は「愛」や「幸福」をテーマにしているものが多く、平和で穏やかなダンスミュージック、といえるかと思います。

R&Bにシカゴ・ステッパーを取り入れて大ヒットとなったのが、シカゴ出身のR・ケリー(R・kelly)の”Step In the Name of Love”(2003)です。 R・ケリー は2004年に、アルバムまるごとシカゴ・ステッパーという『Happy People』を発売して、話題になりました。

そして最近、ベテランR&Bシンガーがシカゴ・ステッパーを取り入れた新曲を発表しています。グレン・ジョーンズ(Glenn Jones) の”You & Me”は、 シカゴ・ステッパーのノリが心地よいナンバーです。こちらは ロッキー・ロビンスのカバーになりますが、都会的でお洒落なR&B に仕上がっています。ギタリストのニック・コリオーネとの共演バージョンもありますので、スムースジャズがお好きな方にもおすすめです。

また、先日のバレンタインデーには、チャーリー・ウィルソン(Charlie Wilson)の新曲”Forever Valentine”が発売されました。こちらは、若干テンポが速めのシカゴ・ステッパー・R&B です。親しみやすいメロディーとリズムが、とても良いです。また、年齢を感じさせないチャーリーのパワフルなヴォーカルが、大変素晴らしいです。

幸せな気持ちにしてくれる、シカゴ・ステッパー。
ぜひ、聴いてみてください。

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