あみのR&B日記 「トマトジュース」

美味しそうなトマトが青果コーナーに並ぶ季節になりました。冷蔵庫で冷やして切ったトマトは、口当たりがさっぱりしていて、暑い夏にはありがたい食べ物です。

私はトマトが大好きな人間です。周囲を見回してみると、トマトは好きか、あるいは特に好きではないけれど普通に食べられるという人が大半で、たまに苦手な人がいるといった感じです。

ところがトマトジュースとなると事情は変わってきます。私の周辺では、トマトジュースが苦手という人をわりと多く見かけるのです。私自身はトマトジュースも好きで、あのドロッとした喉ごしを味わいながら飲んでいます。

トマトジュースには、なんとなく昭和のイメージがあります。昔は今ほど野菜ジュースや青汁などの健康飲料が充実しておらず、そのポジションはトマトジュースが一手に引き受けていたように思います。

昭和のあの頃、渡哲也さんご出演のトマtジュースのCMがテレビでよく流れていました。キャッチコピーの「風呂上りの一杯」に影響された私は、「風呂上りにはトマトジュースでなくっちゃ!」と素直に思ったものでした。また、当時の子どもたちに大人気だったピンクレディーは「モンスターにトマトジュースを買ってやる」と歌っていましたっけ。

私は子どもの頃、叔父に連れられて喫茶店に行くのが楽しみでした。叔父は「なんでも好きなものを頼みなさい。」と言ってくれたので、ここぞとばかりにチョコレートパフェやらプリンアラモードやら、子どもの憧れの喫茶店メニューを注文しました。そして叔父が頼むものは、決まってトマトジュースだったのです。トマトジュースなんて家でいくらでも飲めるのに、なんでわざわざ喫茶店で頼むのだろう?と、その時は不思議に思いました。しかし後になって、当時の叔父は独身だったし、日頃の野菜不足を気にしてトマトジュースを頼んでいたんだろうな、と想像しました。

それから私が学生だった頃の話です。アルバイトをしていた喫茶店の常連さんから、ある時トマトジュースの注文を受けました。お出ししようとしていた私に、マスターがこう言ったのです。「あのお客さんにトマトジュースをお出しするときは、ソースも一緒に持っていってください。」 ジュースにソース?! と私は驚きました。しかし考えてみると、トマトジュースは ”冷たいトマトのスープ” ととらえることも可能です。そうであれば、ソースをちょい足しして自分好みの味に変えることもおかしいことではないな、と後から思ったのでした。

ここまで書いてきて、最近はトマトジュースを飲んでいないことに気がつきました。トマトジュースには抗酸化作用の強いリコピンが含まれているため、飲めば免疫力アップが期待できるとのことです。また、老化の進行を遅らせる働きがあるとも言われています。そしてトマトジュースは、カロリーや糖質量も低い優秀な飲み物です。なんて素晴らしいトマトジュース!今度買って飲んでみようと思いました。

皆さんはトマトジュースはお好きですか?

ということで今回お届けする音楽は、オラン・ジュース・ジョーンズ(Oran Juice Jones)の ”Here I Go Again” です。オランは ”The Rain” のヒットで知られるR&Bシンガーです。 ”The Rain” も良い曲ですが、この ”Here I Go Again” もスイートで素敵なバラードなので、よかったら聴いてみてください。

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