あみのR&B日記 「餅」
先日冷凍庫の整理をした時、奥のほうに口を輪ゴムで閉じたビニール袋を発見しました。手にとって見ると、それは今年のお正月に食べた個包装のお餅の残りでした。お餅が残ったので冷凍して後で食べようと思ったものの、食べる機会がなく年末を迎えてしまったというわけです。
昔に比べてあまり食べなくなった食品はいくつかあると思いますが、お餅もそのひとつではないでしょうか。私が子どもだった昭和の時代、家庭用餅つき機は人気の家電製品でした。「これがあれば、いつでもつきたての餅が食べられる」と喜ぶ人は多かったのです。私の家には餅つき機はありませんでしたが、年末になると近所の食料品店からつきたての柔らかいのし餅が届けられました。一晩置いて硬くなったのし餅を父が出刃包丁で四角に切り分け、それをお正月に皆で食べました。
家族全員お餅が好きだったので、正月三が日は一日三食お餅でした。母が作る関東風のすまし汁仕立てのお雑煮、焼いてお醤油をからめ海苔を巻いた磯辺巻き、大鍋であずきを炊いて作る甘ーいお汁粉、きなこの風味が香ばしいきなこ餅…。お餅のバリエーションは豊富だったので、飽きずに食べられました。私にとって「正月=餅」でした。
ところが時代が進み、日本国民の間で健康への関心が高まってくると、我が家であれだけ人気のあったお餅がだんだん敬遠されるようになっできたのです。お餅はカロリーや糖質が高い食品です。ましてやお汁粉やきなこ餅には大量の砂糖が使われているので、食べ過ぎると太ってしまったり、病気の元になる危険性もあります。私も年ごとに食べるお餅の量は減っていきました。
とはいえ「正月=餅」という体に染みついた習慣はなかなか変えられるものではありません。なのでここ数年のお正月は、お汁粉やきなこ餅を作るのはやめ、お雑煮も永谷園の松茸のお吸い物に三つ葉とゆずを散らして焼いた餅を放り込むだけ、という超簡単なもののして(これが割とおいしい)、″さらっと餅を食す”という感じで、正月気分を楽しんでいます。
ということで、前述の冷凍庫で見つかったお餅なのですが…。冷凍したお餅って、いつまで食べてOKなのでしょうか? 一応、目視の段階では異常は確認できませんでしたが、長期間の保存により味は落ちてるだろうし、もしかしたら体に悪い影響を及ぼす、なんてことがあるかもしれません。もったいないけどこれは処分して、新しい餅を買おうか… でもそれも残ってまた冷凍庫行きになるんだろうな… などとあれこれ思いをめぐらせる年末なのでした。
皆さんはお正月にお餅を食べますか?
では音楽にまいりましょう。お正月には鏡餅ということで ″Man In The Mirror” をお届けします。 これは皆さんもご存知の通りマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の名曲ですが、今回はサイーダ・ギャレット(Siedah Garrett)によるカバーバージョンをお送りします。サイーダはマイケルの名バラード ″I Just Can’t Stop Loving You” のデュエット相手としても知られていますね。
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