華麗にイメチェン! ジェニファー・ハドソン”JHUD”
ジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)は、女優としてアカデミー賞を、
また歌手としてグラミー賞を受賞した、才能豊かなアーティストです。
ジェニファーで思い出すのは、映画「ドリームガールズ」での
熱演ぶりです。彼女はこの演技で、アカデミー賞助演女優賞に輝いたわけですが
劇中で彼女が熱唱した”And I Am Telling You I’m Not Going”や”One Night Only”が
忘れられません。それは力強く感動的なバラードでした。
ジェニファー・ハドソンは、今までにR&Bのアルバムを2枚出していますが、
アップナンバーを歌いつつも、勝負どころはバラード系に
おいていたような気がします。
「ドリームガールズ」のイメージを大事にしたかったのかもしれません。
そしてこのたび、3枚目のアルバム”JHUD”が発売されましたが、
これが、今までと全くイメージの違う作品になっていたのです。
まず、ジャケット写真ですが、前作のロングヘアをばっさり切って、
若々しいショートヘアにイメチェン。
タイトルも、スッキリとした短縮形の「ジェイハド」に。
肝心の内容はというと、ドナ・サマーを思わせるような
70年代ディスコ風のナンバーが、その大半を占めているのです。
先行シングルの”I Can’t Describe”をはじめ、
ジェニファーと同郷(シカゴ)のベテランシンガー
Rケリー(R.Kelly)とデュエットした”It’s Your World”や、
プロデューサーのファレル・ウイリアムズの個性がよく表れた
“He Ain’t Going Nowhere”など、キレのあるダンスナンバーが
次から次へと飛び出してきます。
私はディスコ大好きなので、大喜びしましたが、
ずいぶん思い切ったことをしたものだ、とも思いました。
でも、ジェニファーのボリューミーな歌いっぷりは
ディスコと相性が良いようなので、
この路線変更は成功だったと思います。
また、数は少ないながら、”Moan”などの
じっくり聴かせるスローナンバーも収録されていて、
それも素晴らしい出来栄えでした。
ジェニファー・ハドソンの力作”JHUD”を
皆様におすすめいたします。
Jennifer Hudson – I Can’t Describe (The Way I Feel) ft. T.I.
Jennifer Hudson – Walk It Out
Jennifer Hudson feat. R. Kelly – It’s Your World