がんばれ、R・ケリー!ニューアルバム『Buffet』

R・ケリー(R. Kelly)のニューアルバムのタイトルは
『Buffet』(ビュッフェ)といいます。
ビュッフェって、要するに「食べ放題」ですよね。
「食べ放題」の会場には様々な料理が並ぶように
アルバムのなかには、現行R&Bやそうでないものや
様々な曲が並んでいる、ということらしいです。

彼の今までのアルバムは、テーマが絞られる(性愛路線とか
古き良きソウル風とか)ことが多かったので、
このような「なんでもあり」は珍しいことです。
なぜこうなったかといえば、「世代別に好まれる曲を網羅し、
幅広く売るため」なんだと思います。
彼も“キング・オブ・R&B”を名乗るからには
アルバムをたくさん売らなければならず、
いろいろと大変なのでしょう。
がんばれ、R・ケリー!

…ということで、ニューアルバム『Buffet』を聴いてみました。

私が気に入ったのは、
ステッパー調の“All My Fault”や
懐かし系の“Get Out Of Here With Me”や、
ブルースっぽい“Sufferin’”(イチオシです)など、
彼がのびのびと歌っている、非現行R&B曲でした。

しかし、だからといって、
現行R&B曲が悪いというわけではありません。
今ふうのサウンドであっても
R・ケリーならではの「歌ごころ」は感じることができるので、
彼のファンなら聴いて損はないと思います。

R・ケリーのニューアルバム『Buffet』は、
様々な曲が並ぶわりには、散漫な印象のない作品でした。
どの曲も腹八分目におさえて、
うまくまとめてありました。
まあまあおいしくて、メニューの幅もあり、
そこそこ満足できるビュッフェ、
といったところでしょうか。

皆さんもぜひ、聴いてみてください。

R. Kelly – Backyard Party