おすすめR&B ミント・コンディション&ストークリー
こんにちは。
今回は私の好きなR&Bバンド、ミント・コンディション(Mint Condition)と、中心メンバーのストークリー・ウィリアムズ(Stokley Williams)をご紹介します。
ミント・コンディション は、80年代の中ごろにミネソタ州セントポールで結成された、多人数編成のバンドです。ジャズ、ロック、ソウル、ファンク、ラテンと演奏の守備範囲が広く、ライブの素晴らしさで人気がありました。80年代末になると、同じミネソタ州出身の人気プロデューサー、ジャム&ルイスに認められて、彼らのレーベルPerspectiveと契約。1991年にデビューアルバム『Meant To Be Mint』を発売しました。
彼らは当時流行していたニュー・ジャック・スイングにもチャレンジしましたが、人気がでたのはバラードのほうでした。後に彼らの代表曲とされる”Breakin’ My Heart(Pretty Brown Eyes)”は心に響く名バラードで、大ヒットを記録しました。印象的なフレーズの繰り返しと、それに続くサビのハーモニーの美しさ、リードヴォーカルを務めるストークリーの歌声の甘さと清新さなど、今聴いても素晴らしいと思います。1993年には、セカンドアルバム『From The Mint Factory』から”U Send Me Swingin”というヒット曲も生まれました(これも美しいバラードです)。その後も、ミント・コンディションは自分たちで曲を書き演奏するというスタイルで、数年おきに良質なアルバムを発表しています。最近は音沙汰がないのが寂しいですが、 また新作を聴きたいです。
ミント・コンディションの中心メンバーであるストークリーは、ドラムやパーカッションの奏者ですが、ヴォーカリストとして高く評価されています。まるで少年のような若々しい歌声が特徴で、私も大好きなシンガーです。彼はヴォーカリストとして、さまざまなアーティストに招かれていますが、なかでも素晴らしかったのが、ケリー・プライス(Kelly Price)と共演した”Not My Daddy”(2011)です。これはケリーのアルバム『kelly』に収録されています。生演奏をバックにしたドラマチックなバラードで、ケリーとストークリーの熱い歌声が堪能できる名曲です。
2017年に、ストークリーは初のソロアルバム『Introducing Stokley』を発売しました。ストークリーファンの私にとっては待ち望んだソロアルバムでした。内容は、ミント・コンディション作品から大きくはずれることはなく、良曲が並んだ、安心して聴けるアルバムでした。シングルカットされた”Level”は、ほどほどに今ふうのR&Bを取り入れながら、メロディーの美しさが光る曲で、とても気に入っています。
そして現在、ストークリーの新曲”She…”がアメリカでヒットしています。これも彼らしい、やさしくて温もりが感じられるスローナンバーです。彼の歌声もデビュー時と変わらない若々しさとしなやかさを保っており、素晴らしいなと思いました。
これからも、ミント・コンディションとストークリーを応援していきたいと思います。