おすすめ!アイザック・カリー『No Risk No Reward』
こんにちは。
今回は、久しぶりに新譜をご紹介したいと思います。 アイザック・カリー(Isaac Carree)というゴスペルシンガーのニューアルバム『No Risk No Reward』です。まずは、オープニングナンバーの”Love Affair”を聴いてください。
いかがでしたか?これがゴスペル?と思うくらい R&Bスタイルの曲ですよね。アイザック・カリーは伝統的なゴスペルだけではなく、R&B寄りのゴスペルも身軽にこなすシンガーなのです。
彼は90年代の初頭から音楽活動を始めました。ジョン・P・キーのクワイアから、ゴスペルグループのメン・オブ・スタンダードへの参加を経てソロになりました。なんと輝かしい経歴!もうこれだけで、彼の歌唱力は折り紙付きだということが、おわかりいただけると思います。2011年にソロデビューアルバム『Uncommon Me』を、2013年にセカンドアルバム『Reset』を発表。そして今回3枚目のアルバム『No Risk No Reward』が発売されました。
もうベテランといってよいシンガーですが、彼の歌声は今聴いてもフレッシュな印象を受けます。伸びやかなテナーヴォイスで、ゴスペルシンガー特有の節回しも控えめなので、 R&B寄りの曲とも相性が良いのです。それでは『No Risk No Reward』の2曲目に収録されている”Amen”をお届けします。こちらも R&Bスタイルの、素敵なスロウジャムです。
そして、このアルバムのハイライトといえるのが、3曲目の”Her”です。メロディーの美しい、しっとりしたスロウバラードで、とてもゴスペルとは思えない甘い雰囲気が漂います。アイザックは、ゴスペルでは珍しいとされるファルセットも使いながら、時には優しく、時には力をこめて情熱的に歌い、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます。これは女性への賛歌ということですが、世俗的なラブソングにかなり近い雰囲気で、メロメロにさせられます(笑)このアルバムで、一番のオススメ曲です!
アイザック・カリーのニューアルバム『No Risk No Reward』には、後半にオーソドックスなタイプのゴスペルも少し含まれていますが、全体的にみて、R&Bファンにも受け入れやすい内容になっていると思います。ぜひこの作品で、彼の素晴らしい歌に触れてみてください。