あみのR&B日記 「七分袖」

今年は梅雨入りが早いですね。蒸し暑かったり肌寒かったりするこの季節、洋服売り場に数多く並ぶのが、七分袖のトップスです。以前は、季節の変わり目のほんの短い期間に店頭に並ぶ商品でした。しかし今では、薄手のコートをはおらないと寒さにふるえるような春先から、袖丈の短い七分袖の服がたくさん売られています。

世間では大人気の七分袖ですが、私はあまり得意ではありません。長袖の場合、寒い時はそのままで、暑くなれば袖をまくって七分袖に、と柔軟性があって便利です。しかし七分袖は、寒いからといくら袖をひっぱったところで長袖にはならず、気温の変化への対応力がイマイチです。

そしてこれが一番大きな問題なのですが、私は腕の長さが標準より短いのか、着用すると七分ではなく八〜八・五分くらいの中途半端な長さになってしまうのです。私が着ると「七分袖の服を爽やかに着こなす人」ではなく「つんつるてんの服を仕方なく着る人」になってしまい、残念な気持ちになるのです。

確かに、七分袖は手首が見えるスタイルなので着やせして見える、という利点はあると思います。しかし、これほどの七分袖の隆盛ぶりをみると、これは消費者のニーズというより生産者側の都合によるところが大きいのでは、という気がしてきます。単純に考えて、長袖よりも七分袖のほうが、使う布地が少なくてすみますよね?それに長袖と半袖の2パターンを作るより、両方を兼務できる(と思われている)七分袖に一本化したほうが、生産コストも抑えられそう…

現在はアパレル不況ともいわれていますし、いろいろ大変なのだろうと思います。でもせめて、肌寒い4月の初旬には、長袖の売り場面積をもっと広くしてほしい、と願うのでした。

ということで、今回ご紹介する音楽は、テイマー・ブラクストン(Tamar Braxton)の”The One”です。エムトゥーメイの”Juicy Fruit”を下敷きにしたミドルテンポのポップなR&Bで、2013年のアルバム『Love and War』に収録されています。ミュージックビデオで彼女が身につけている、丈の短いオーバーオールが可愛いです。ちなみにApple Musicでは、彼女の名前は「タマール・ブラクストン」と表記されていますので、検索の際はご注意ください。

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