私の愛聴盤 アル・ジャロウ『Heart’s Horizon』



アメリカ音楽界で活躍したンシンガー、アル・ジャロウ(Al Jarreau)さんが
お亡くなりになりました。とても残念です。
彼の音楽は、R&Bというよりもジャズに近いので、
R&B愛好家で熱心なアル・ジャロウファン、という方は
あまり多くはないのかもしれません。
でも、優れた黒人歌手であることに間違いはなく、
私は彼が好きでした。

彼が1988年に出したアルバム『Heart’s Horizon』は
発売されてすぐに購入し、28年にわたって愛聴している作品です。
これは、楽曲・演奏ともに素晴らしい、フュージョン系R&Bの
ヴォーカルアルバムです。今ではこういうのを"スムースジャズ”と
いうのでしょうが、発売当時は、そういう呼び名はまだ一般的では
ありませんでした。

このアルバムで何回も聴いているのが
一曲目の"All Or Nothing At All”です。
これはR&BファンにもおなじみのAORシンガー、ボビー・コールドウェルの
美メロ曲で、ボビーも歌っていますが、
私はアルのバージョンのほうが断然よいと思っています。
力強く刻まれるベースの音が、この曲の特徴といえますが、
アルのヴォーカルが軽やかにそれに乗って、
洗練された極上のグルーヴを生み出しているのです。
アルの歌声はまるでひとつの楽器のようで
ほかの楽器と見事に調和しています。
そうでありながら、独特の存在感を出しているところが、
すごいなと思います。
この曲は、コーラスアレンジがまた素晴らしいんですよね~。
もうほんとに大好きです。

アル・ジャロウさんのご冥福を心よりお祈りいたします。
そして、名盤『Heart’s Horizon』が
たくさんの人に聴かれることを願っています。

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