ケニー・ラティモアの新作“Anatomy Of A Love Song”

人気R&Bシンガーのケニー・ラティモア(Kenny Lattimore)と
シャンテ・ムーア(Chante Moore)が結婚したとき、
「美男美女のカップルで、うらやましい」と思ったものです。
ふたりは仲睦まじくデュエットアルバムを発売したりして、
ラブラブだったのですが、どこをどう間違ったのか、別れることに。
「これでもう、デュエットを聴くこともないのか…」と
少々残念に思いました。

ふたりはソロに戻ることになり、
元奥さんのシャンテは2013年にアルバムを出しました。
そしてこの度、元旦那さんのケニーのアルバム
“Anatomy Of A Love Song”が発売されました。

ケニー・ラティモアは、とてもいい声を持った、素晴らしいシンガーです。
クセがなく聴きやすいテナーヴォイスですが、
表現力が豊かなので、物足りなさを感じることもなく
歌の世界に入っていけます。
私のお気に入りシンガーのひとりです。

ということで、新作“Anatomy Of A Love Song”を聴きました。
最初の“Love Me Back”は、シングルカットされたナンバーで、
ミディアムなテンポが際立つR&Bです。
わりとオーソドックスなタイプなので、
年代を問わずに聴ける良曲だと思いました。
それから数曲は、ふむふむと聴いていたのですが、
“You Have My Heart”で、グッとテンションが上がりました。
これは、いいですよー。
ちょっとノスタルジックな雰囲気で
聴いていると気持ちが明るくなるような曲です。
ケニーものびのびと歌っていて、素晴らしかったです。
続く“Nothing Like You”は聴きごたえのあるスローで、これも良し。
そして、それから数曲は、お待ちかねのスムース&メロウな曲が続くのです。
私はこういうのが大好きなので、とても幸せを感じました。
アルバムの後半には、時代を少し意識した曲も登場して、終了となります。

このように、ケニー・ラティモアの新作“Anatomy Of A Love Song”は
全体的にみて良く出来た作品でしたが、特に中盤の曲を
おすすめしたいと思いました。
ぜひ、聴いてみてください。

Kenny Lattimore – Love Me Back