イタリア発お洒落サウンド カメラ・ソウル『Esagerato』
こんにちは!
今回は、ニューアルバム『Esagerato』をリリースした、カメラ・ソウル(Camera Soul)を取り上げます。
カメラ・ソウルは、イタリアを拠点に活動する、アシッド・ジャズ/ソウル系のバンドです。お洒落でダンサブルなサウンドで人気があります。日本盤が発売されるようになったのは、サードアルバムの『Dress Code』(2015)からで、発売元はソウルファンには馴染み深いPヴァイン・レコードです。インコグニート(Incognito)の後継とよく言われますが、インコグニートと比較したときに私が感じるカメラ・ソウルの特徴を、いくつかお話したいと思います。ニューアルバム『Esagerato』からの曲も、お楽しみください。
特徴1 曲がわかりやすい
インコグニートが、お洒落な雰囲気のなかで流れるように曲が進んでいくのに対して、カメラ・ソウルはメロディーがシンプルではっきりしているので、聴き取りやすいと感じます。テンポも若干ゆっくりめなので、ついていきやすいですし、サビの部分などは一緒に歌いたくなります。
特徴2 どこか懐かしい感じがする
インコグニートも最先端の音楽というわけではありませんが、カメラ・ソウルはさらに時代をさかのぼったような雰囲気があります。初めてカメラ・ソウルの”Connections”を聴いたときは、懐かしのシャカタクの「ナイトバーズ」が頭に浮かびました。ニューアルバム『Esagerato』を聴いたときも、「ああ、こんな曲、昔聴いたなー」と思わずニンマリする場面がありました。
特徴3 ヴォーカルがスッキリしている
ここが、インコグニートとの大きな違いかもしれません。インコグニートのヴォーカルは変動制ですが、濃淡をつけてソウルフルに歌いまわせる人を選んでくる傾向があります。カメラ・ソウルは、女性ヴォーカルを固定。彼女の歌が、サラッとしたスッキリ系なのです。ソウルっぽい濃密な表現はみられませんが、ブルーアイドソウル的な心地良い歌を聴かせてくれます。
特徴4 楽器のソロが演奏される
インコグニートも楽器のソロパートはありますが、それほど目立った感じはありません。対してカメラ・ソウルは、時間は短いものの、ギターやサックスなどのソロはしっかり演奏されています。また、全体的にインコグニートに比べて打ちこみは控えめで、生演奏のバンドサウンドが柱になっています。このあたりは、ジャズに近いと言えるのかもしれませんね。
インコグニートにカメラ・ソウル。
ノリがよくてゴージャスで、歌ものとしても楽しめるので、私は両方とも好きです。
よかったら、聴いてみてください。
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