あみのR&B日記 「名前」

戸籍の氏名に関するルールが変わるかもしれない、というニュースがありました。名前はなんでも自由につけてよいわけではなく、場合によっては認められないものもあります。そのルールを、少しゆるめてはどうか、ということらしいです。これは、俗に「キラキラネーム」と言われる斬新な名前が、世間一般に浸透しつつあることを踏まえてのことと思われます。

私も以前は、キラキラネームを見聞きするたびに驚いていました。でもこの頃はだいぶ免疫がついたのか、そのような名前に接しても、特に何の感想も持たないようになってきました。なので、「光宙って書いて ”ぴかちゅう” って読むの、アリにする?どうする?」という話し合いが持たれるのも、自然な流れだと思います。

名前は、時代によって流行が変わります。私の祖母の時代は、女の子はカタカナ2文字の名前が圧倒的に多く、祖母もカタカナ2文字でした。今の時代の親御さんで、カタカナの名前を我が子につける人は、ほとんどいないと思います。でも芸能人の名前には多かったりするし、案外目立ってカッコいいかもしれません。

私が生まれた時代には、女の子の名前も漢字にするのが主流で、「子」や「美」の文字がよく使われていました。「優しい子になるように」とか「賢い子になるように」といった、由来のわかりやすい名前が多かったように思います。

今の時代に人気のある名前を見ると、響きも見た目も美しいものが多いなあ、と感じます。漢字が使われるという点は私達世代と同じですが、私達世代の名前が実利的な印象を与えるのに対して、今の名前はふわっとロマンチックで、素敵だなあと思います。

ところで、私の名前は父がつけた、と母から聞きました。母は母で、別の名前を考えていたそうです。どんな名前を考えていたのか聞いたところ、それは実際につけられた名前とは違うタイプの、優しくて女の子らしい名前でした。「お母さんはこれがいいって言ったのに、お父さんが勝手に役所に届けた」という母の話は本当かどうかわかりませんが、もし母の案が通っていたら、私の人生も違ったものになっていたかもしれませんね。

ということで今回ご紹介する曲は、デスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)の ”Say My Name” です。1999年に発表されたセカンドアルバム『The Writing’s On The Wall』に収録されています。この曲をプロデュースしたのは、ロドニー・ジャーキンス(別名ダークチャイルド)。彼は、90年代から2000年代にかけて、数多くのR&B作品を手掛けた人気プロデューサーでした。今は ”ロドニー・ジャーキンス” という名前を見聞きすることも少なくなりましたが、彼のアグレッシヴなサウンドがR&Bの黄金期を支えていた、といっても過言ではないでしょう。

この記事に関する皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。ツイッター(@amiamaama)のほうでお受けしますので、どんなことでもお気軽にお寄せください。