映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』
A子「ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)の映画、観た?」
あみ「観た観た!『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』。よかったわー。」
A子「私まだ観てないんだけど、こないだ職場の若い子と話してたら、ホイットニーのこと『ホイニュー』とか言ってんのよ!頼むから省略しないでー、って思ったわ。」
あみ「今の若い人はなんでも省略するからねぇ(笑)。でもホイットニーのこと知ってるだけでもえらいわよ。今の若い世代には彼女の名前すら知らないって人も結構いるみたいだから。デビューのときからリアルタイムで聴いてきて、彼女の全盛期もよーく知ってる私達からすると、信じられない話だけどさ。」
A子「それだけ時間が経ったってことね。」
あみ「ホイットニーがデビューして38年、亡くなって11年だもんね。」
A子「それで映画はどうだったの?ネタバレしない程度に教えてよ。」
あみ「歌手の伝記映画だから歌うシーンが見せ場なんだけど、普通に物語としておもしろかったわよ。2時間半近くの長い作品だったけど、ストーリーにメリハリがあって退屈しなかったし。この映画の脚本書いたの『ボヘミアン・ラプソディ』の人らしくて、ホイットニーのプライベートを赤裸々に描いてるのよ。だから昔からのホイットニーファンの私には、ちょっとドキッとする場面もあったりしたわね。」
A子「へえー。」
あみ「90年代の後半ぐらいから、ホイットニーの歌手活動がだんだん鈍くなっていったじゃない?あの時は『ボビー・ブラウンと結婚したからだ!』って、 ”ボビー諸悪の根源説” がさんざん言われたけど、他にもホイットニーを悩ませていた問題がいろいろあったことが、映画を観てよくわかったわ。」
A子「彼女は大きな成功を手にしたけど、苦労も多い人生だったのね。」
あみ「それから素晴らしかったのは、俳優さんたちの名演技!ホイットニー役のナオミ・アッキーは、デビュー前の初々しいホイットニーから晩年の憂いをおびたホイットニーまで、見事に演じてたわよ。歌うシーンもホイットニーのしぐさや表情を本人そっくりに表現してたし。あと何といってもクライヴ・デイヴィス役のスタンリー・トゥッチ!あの人、うまいわね。風貌や声や喋り方なんかもクライヴによく似てたと思うわ。ボビー・ブラウン役のアシュトン・サンダースもボビーの特徴をよくつかんでたし、俳優陣のなりきり演技がすごかったわね。」
A子「そのあたり、アメリカの俳優さんってプロ意識が高いわよね。」
あみ「この映画の見どころは、やっぱりホイットニーが歌うシーンだと思うのよ。歌はホイットニー本人のものが使われているんだけど、映画館の大音響で聴く彼女の歌は最高だったなぁ…。本当に素晴らしい歌唱力を持った人だったんだなあ、って改めて思ったわ。」
あみ「それと、映画の前半のほうでチャカ・カーン(Chaka Khan)の ”Papillon(a.k.a. Hot Butterfly)” が少しだけ流れるんだけど、これについて映画の公式サイトで松尾潔さんがコメントされててね。松尾さんによると、この曲のバックコーラスには、当時高校生だったホイットニーも参加してたんだって!」
A子「えー、知らなかったー!さすが松尾さん、よくご存知だわ。」
あみ「ホイットニーは高校生の頃から、その才能を認められていたのね。」
あみ「そんなわけで、映画館から帰ってきてからホイットニー聴きまくりよ!やっぱり、なんといってもあのデビューアルバムが…」
A子「あーはいはい、あみは好きなアルバムの話になると長いから(笑)、その続きはまた今度ね〜!」
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