やっぱりいいなぁ、 “Give Me The Night”



前回の記事で、
エリック・ロバーソン(Eric Roberson)の“Summertime Anthem”の
元ネタとなったのは、ジョージ・ベンソン(George Benson)の
“Give Me The Night”である、と書きました。
久しぶりに聴いた“Give Me The Night”、
やっぱり、いいですねえ。
ヒットした80年代当時も好きだったけれど、
今聴いても、いいなあと思います。

ジョージ・ベンソンは、もともとジャズ・ギタリストとして
活躍していたのですが、私は彼を
“Give Me The Night”のヒットで知ったので、
ギタリストよりもシンガーとしての
イメージのほうがが強いです。
彼の歌は「楽器演奏が本業だけど、歌も歌う」という人の
レベルでは、ありません。
聴き手の心を打つ暖かみのある歌声で、
歌手一本でも十分やっていけるレベルだと思います。

さて“Give Me The Night”ですが、これをプロデュースしたのは、
クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)です。
80年代のクインシーは、マイケル・ジャクソンの
一連のアルバムをはじめ、数多くのR&Bヒットを生み出しました。
「クインシー作品にあらずば、R&Bにあらず」ぐらいの
勢いがあったことを、思い出します。

クインシーの作品は、「一流のミュージシャンによる
高い演奏力で、高尚な雰囲気さえ漂うが、やってる音楽は
案外ポップである」という特徴があると思います。
ヒットさせるにはポップ性は大事だけれど、
安っぽくなってもいけないし、そのへん、
うまくバランスをとっていたのだと思います。

“Give Me The Night”も、親しみやすいメロディーに、
パティ・オースティン(patti austin)による美しいコーラスがからんで、
クインシー作品らしい、品のあるダンスミュージックに仕上がっています。
まだ聴いたことのない方は、ぜひ聴いてみてくださいね。

George Benson – Give Me The Night

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