本格派の歌もの作品 アンソニー・ハミルトン『What I’m Feelin’』
最近のR&Bは、昔に比べるとかなりポップになりました。
それに合わせて、軽めに歌う歌手に人気が集まっている
ようです。
そんなシーンにおいて、濃厚な歌唱スタイルながら
活躍している人がいます。
アンソニー・ハミルトン(Anthony Hamilton)です。
彼は、様々なアーティストの作品にゲスト参加して、
いろいろな場面で、その歌声を披露しています。
客演の数は、ほんとに多いです。
また、ヒップホップの人気曲をアカペラにアレンジして
カバーし、注目を集めたりしています。
彼の活動をみていると、
「流行のタイプではないからといって、引き下がるのではなく、
地道に努力を重ねることが大事なのだな。」と思うのです。
そんなアンソニー・ハミルトンのニューアルバム
『What I’m Feelin’』が発売されました。
まずは、このジャケットをご覧ください。シブいでしょう?
いかにもソウル、もしくはブルースの匂いがプンプンです。
内容もまさにその通りで、R&Bというよりもソウルやブルース
の印象が強い曲構成になっています。
彼の歌声も相変わらずソウルフルで、存在感たっぷり。
オーソドックスなサウンドと相性抜群です。
私が気に入ったのは、シングルカットされた”Amen”です。
シンプルながらキラリと光るこの曲をプロデュースしたのは、
ジェイムズ・ポイザーとサラーム・レミです。
センスのよい音楽職人らしい、良い仕事だと思いました。
彼らはもう一曲”Take You Home”というゴスペルっぽい曲も
プロデュースしていますが、こちらも良かったです。
アンソニー・ハミルトンのニューアルバム『What I’m Feelin’』は
本格的な歌の良さを心ゆくまで楽しめる、素晴らしいアルバムです。
ぜひ、聴いてみてください。
Anthony Hamilton – Amen
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