集大成的な新作 エリック・ベネイ『Eric Benét』
エリック・ベネイ(Eric Benét)のニューアルバム『Eric Benét』が
発売されました。
前回のジョーも、自分の名前をアルバムタイトルにしていましたよね。
どちらもキャリア20年以上のベテランなので、
ここらで集大成的な作品を、ということでしょうか。
ニューアルバム『Eric Benét』の注目ポイント。
ひとつめは、楽曲の守備範囲の広さです。
しっとりしたスロウから歯切れのよいアップ、
時に気分を変えてロック風、と
集大成にふさわしく、様々な曲が楽しめます。
現行のR&Bとはある程度距離を置いた仕上がりなので、
大人のR&Bファンにも聴きやすいのが、嬉しいところです。
ふたつめは、曲に合わせて表情を変えるエリックの
ヴォーカルテクニックです。
ファルセットひとつとっても、優しくせつなく歌ったり、
プリンスのように激しく歌ったり、いろいろです。
昔から歌のうまい人だと思ってはいましたが、
さらに進化したような気がしました。
アルバムのなかで印象に残った曲は、
まず、シングルカットされた“Sunshine”です。
ファルセットの素敵な、落ち着いたミッドスロウで、
ゆったりして、いい感じです。
この曲は、リミックスバージョン(タミアとデュエットしている)
もあります。オリジナルと雰囲気がガラリと変わって、
エムトゥーメイ使いの洒落たアーバンサウンドになっているので、
私はこっちのほうが好きですね。
タミアの歌も素晴らしいです。
それから、ダンサブルな”Cold Trigger”も良かったです。
もともと私は、エリック・ベネイの曲では
スロウよりもエモーショナルなアップのほうが好きなのですが、
この”Cold Trigger”も、かっこよくて気に入りました。
そして、アルバムで一番ハマった曲が
ラテン風味の”Run To Me”です。
エリックの歌声と、ラテンのスリリングな雰囲気がよく合っていて、
なんて魅惑的なんだろう、と思いました。
そういえば元アイドルの郷ひろみが
中年以降にラテンナンバーで輝きを取り戻したのを思い出し、
キャリアを重ねると、ラテンが似合うようになるのかなあ、と
思ったのでした。
エリック・ベネイ(Eric Benét)のニューアルバム『Eric Benét』。
みなさんもぜひ、聴いてみてください。
Eric Benet – Sunshine
Eric Benet – Sunshine (Remix) ft. Tamia
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