秋の夜長のアーバン・ソウル ウィル・ダウニング『Soul Survivor』
このところ、耳馴染みのよいスムーズジャズに
シフトしはじめている私のもとに
「渡りに船」な新作が届きました。
ウィル・ダウニング(Will Downing)の
ニューアルバム『Soul Survivor』です。
ウィル・ダウニングといえば、スムーズジャズっぽい
大人のR&Bの第一人者。
ソフトでシルキーな歌声が魅力のベテランシンガーです。
私が彼の歌を初めて聴いたのは
1988年、デビューアルバム『Will Downing』が出たときでした。
そこに収録されていたデニース・ウィリアムスのカバー〝Free”が
大好きで、キラキラしたロマンチックなアレンジに、
「素敵…」とうっとりしたものでした。
あれから29年が過ぎましたが、
今もこうして彼は歌い、私もそれを聴いている。
これってなかなかすごいことだな、と思いつつ、
ニューアルバム『Soul Survivor』を聴きました。
いつものことながら、
都会的でお洒落な大人の世界が広がっていました。
アシッドジャズみたいなダンサブルな曲もありますが、
基本はミディアムスロウで、ゆったりと心地よいです。
ブルー・マジックやスタイリスティックスの
カバーもやっているのですが、
それらも、ウィル・ダウニングのオリジナルかと
思うほど、彼の色が濃く出た仕上がりになっています。
ウィルの歌声は穏やかで、ベテランらしい
味わいにあふれていました。
所属レーバルShanachieの同僚であるエイヴリー・サンシャインや
フィル・ペリー、メイサなどとの共演も聴きどころです。
特にフィル・ペリーは、今なお元気なハイテナーを聴かせてくれて
感動しました。
ウィル・ダウニングのニューアルバム『Soul Survivor』、
ぜひ聴いてみてください。
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