2019 印象に残ったR&Bアルバム



こんにちは。

2019年も残りわずかとなりました。一年を振り返る時期ということで、今年印象に残ったR&Bアルバムについて、書いてみたいと思います。

まず、最も衝撃を受けたアルバムとして、リゾ(Lizzo)の『Cuz I Love You』をあげたいと思います。シングルカットされて大人気となった”Juice”が、とにかく良かったです。あの80年代テイストには、心を鷲掴みにされました。日本盤にはボーナストラックとして ”Juice” のリミックスが収録されていましたが、こちらも懐かしのディスコ・トラックで、オリジナルとリミックス、交互に聴いて楽しみました。リゾのラップは歌ごころにあふれていて、いいですよね。アルバム全体にネルギーが満ちていて、元気をいっぱいもらいました。

それから、クリス・ブラウン(Chris Brown)の『Indigo』も良かったです。とても長い演奏時間でしたが、曲の表情がそれぞれ違っていて楽しかったですし、胸のすくようなクリスの歌声には好感が持てました。最近のR&Bシーンでは、小難しい曲が幅をきかせるようになってきていますが、そんななかでクリス・ブラウンのポップなR&Bを聴き、ちょっとホッとした部分もありました。彼の次のアルバムには、いったい何曲収録されるんでしょうね?楽しみです。

ベテラン勢でいうと、女性陣では、インディア・アリー(India Arie)の『Worthy』と、アンジー・ストーン(Angie Stone)の『Full Circle』が良かったです。それぞれの個性がよく出ていましたし、キャリアを重ねてもアルバムの質を落とさないところは、さすがだなと思いました。

男性陣では、ラサーン・パターソン(Rahsaan Patterson)の『Heroes & Gods』と、ジョニー・ギル(Johnny Gill)の『Game Changer ll』が良かったです。二人はタイプの違うシンガーですが、両者ともソウルフルな歌声が素晴らしく、やっぱりR&Bは歌ってナンボだな、と改めて思いました。

そして忘れてはいけないのが、大ベテランのオージェイズ(The O’JAYS)のラストアルバム『The Last Word』です。彼らは最後のアルバムに、フィラデルフィア・ソウルの香り豊かなオリジナルの新曲を詰め込んできました。ベテランになると、どうしてもカバー曲に頼ることが多くなるなかで、オリジナル曲に挑戦した彼らは、本当にすごいと思いました。最後を飾るのにふさわしい、心温まる良い作品でした。

来年も素晴らしい R&B にたくさん出会えますように。
どうぞ良いお年をお迎えください。

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