ジョージ・デューク氏をしのんで



12月。師走になりました。
これといった用事はなくても、なんとなく
気ぜわしい季節ですよね。
一年の締めくくりということで、
どんな年だったのかを振り返ると同時に、
今年お亡くなりになった方をしのぶ時期でもあります。

R&Bに関していえば、
今年はジョージ・デュークGEORGE DUKEの逝去が
大きなニュースになりました。
彼は、ジャズ・フューション系のキーボーディストですが、
自身のアルバムでは、R&Bシンガーを数多く起用していましたし、
R&Bシンガーのプロデュースも行っていたので、
R&Bファンにとっても、注目度の高い存在でした。

私は彼の最近のアルバムも好きですが、
やっぱり一番好きなのは、80年代に爆発的に流行した
ディスコの名曲”SHINE ON”です。
当時FMで聴いて、すっかり気に入り、
この曲を入れたカセットテープがダメになるほど、
何回も聴きました。
ディスコといっても、その頃学校で人気があった
アラベスクのハローミスターモンキーや
ノーランズのダンシングシスターとは違う、
大人っぽい洗練された雰囲気に、魅せられてしまったのでした。
今でもこの曲は大好きで、私の心のディスコ番付の
東の横綱の位置をしめています(笑)。

それから、ジョージがプロデュースした作品で印象に残っているものといえば、
ジェフリー・オズボーンのソロデビューアルバム”JEFFREY OSBORNE”です。
このアルバムが発売された頃(82年)は、まだR&Bのエレクトロ化が
進んでいなかったので、本作品でも腕利きミュージシャン達の
素晴らしい演奏が楽しめます。
参加しているのは、ジョージ・デュークを筆頭に
マイケル・センベロにトニー・メイデン、
デヴィッド・T・ウォーカーにポ-ル・ジャクソン・Jr、
ラリー・グラハムにルイス・ジョンソン、
スティーヴ・フェローンなど、超豪華!
シンプルながら重厚感がある引き締まった演奏が、
ジェフリーのダイナミックで伸びのある歌声を引き立てて、素晴らしいです。
収録曲の”I REALLY DON’T NEED NO LIGHT”は
年間チャートでも上位に入るほどヒットしました。
いま聴いても、カッコいい曲だなあ、と思います。

素晴らしい作品をたくさん遺して、
旅立っていったジョージ・デューク。
ご冥福を、心よりお祈りいたします。

スポンサーリンク