個性派グループ・キングがデビュー
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このところ、レジーナ・ベル、SWVと
ベテランの新作を取り上げてきましたが、
今回はフレッシュな新人をご紹介したいと思います。
デビューアルバム『We Are King』を発売した
女性三人組のキング（King）です。
彼女達は、「歌」をメインにした
ヴォーカルグループではありません。
歌も含めたサウンド全体で聴かせるタイプで、
いわばシンガーソングライターを三人でやっている、
という感じです。
そのサウンドは、ネオ・ソウルのひとつといえるのかも
しれませんが、今までのネオ・ソウルのイメージとは
ちょっと違う、個性の強いものでした。
私は初めて聴いたとき
「新人なのに、懐かしいなあ（＝古いなあ）」と思いました。
それは、シンセサイザーの音使いや、エコーを効かせる処理が
実に80年代風だったからです。
優しい歌声や、ゆったりしたテンポは、
一見「癒し系」のように思えますが、
聴き込んでいくと、山びこのようなコーラスや
たたみかけるシンセ音が、だんだん重くなってきます。
そこが彼女達の持ち味で、
優しいだけでは終わらない、奥の深さ、面白さを感じました。
いわゆる「クセになる」タイプの音楽だと思いました。
アルバム『We Are King』の中では
“The Greatest”という曲が、80年代R&Bっぽくて聴きやすかったです。
また、“Supernatural”も、メロディーの美しい印象的な曲でした。
古いようで新しい、不思議な魅力を持ったキング。
皆さんも、ぜひ聴いてみてください。
KING – The Greatest