良盤です!SWV『Still』



90年代に活躍した女性R&Bグループ・SWVは
2012年に、15年ぶりのアルバム『I Missed Us』を発売しました。
それは素晴らしい作品でしたが、
初めて聴いたときは、ちょっと驚きました。
それまで、リードヴォーカルはほとんどココ(Coko)が担当していたのですが、
リリー(Lelee)やタージ(Taj)も含めて
三人で分担するスタイルに変っていたからです。
「SWVは、三人で協力して作るグループ」という彼女達の思いが
以前より強くなったのかもしれませんね。
私はココのファンなので、彼女の出番が減ったのは
ちょっと悲しかったですが、
リリーやタージが歌ったあとにココが出てきて最後を締める
という新体制も、悪くないな、と思いました。

あれから4年、SWVのニューアルバム『Still』が発売されました。
前作同様、今回も三人は元気に歌っています。
特に中心的存在のココがすごいです。
彼女もすっかり大人の女性になりましたが、
その歌声は、なんだか若いころよりパワーアップしている
ような気がします。

曲のほうは、テンション高めだった前作にくらべると
若干落ち着いた印象です。
ラッパーのゲスト参加もありません。
全10曲と、数は少ないですが、
SWVらしい、明るくて清潔感があり、
好印象を与える曲が揃っています。

90年代っぽいアルバムタイトル曲“Still”や
マイケル・ジャクソンの“Lady In My Life”をモチーフにした
“MCE (Man Crush Everyday)”などがおすすめですが、
注目はシングルカットされた“Ain’t No Man”でしょう。
これは、80年代の名曲ズィンガラ(Zingaraa)の“Love’s Calling”
をサンプリングした、素敵な曲です。

SWVのニューアルバム『Still』は、良質なR&B作品です。
ぜひ聴いてみてくださいね。

SWV – Ain’t No Man

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