個性が際立つ新作 マックスウェル『blackSUMMERS’night』



人気R&Bシンガーの、マックスウェル(Maxwell)。
彼の2009年のアルバム『BLACKsummers’night』は
グラミー賞の最優秀R&Bアルバムに選ばれ、
大成功を収めました。
それに続くニューアルバムが期待されていましたが、
この度、7年ぶりの新作『blackSUMMERS’night』(ややこしいですが、
文字の大きさを前作と変えています)が発売されました。

マックスウェルといえば、90年代に「ニュークラシックソウルの旗手」として
ディアンジェロと並び称された人です。
そういえば、ディアンジェロの最新作は『Black Messiah』という
タイトルでしたね。
二人とも“Black”というキーワードを重視しているようです。

というわけで、早速『blackSUMMERS’night』を聴いてみました。
最初に思ったのは、「インテリっぽくて、マックスウェルらしいなあ。」ということです。
マックスウェルの音楽に対しては、「つかみどころのないフワフワした感覚のなかに
時おり走る緊張感」というイメージを持っていましたが、
今回も、そんな彼らしさが出ていたと思います。
誰でも気軽に楽しめるという“お手軽感”はありませんが、
聴いていくうちに、クセになりそうなタイプの音楽だと思いました。

また、歌い手としてのマックスウェルは
作品ごとに、深みが増して良くなっていると感じました。
まるでプリンスのようにシャウトするときもありますが、
私が好きなのは、彼のファルセットです。
しなやかで美しいファルセットで、
彼の最大の魅力はこれなのではないか、と思いました。

マックスウェルのニューアルバム、『blackSUMMERS’night』。
皆さんは、どのような感想をお持ちになりましたか?

Maxwell – Lake By the Ocean

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