あみのR&B日記 「百人一首」
新年明けましておめでとうございます。
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さて、お正月遊びというと、皆さんはどんなものを思い浮かべますか? 凧揚げにコマ回し、羽根つき、福笑いにすごろくと、日本の伝統的な遊びをイメージされる方も多いと思います。私が子供だった昭和の頃、お正月には伝統遊びに近いもので遊んでいました。和凧の代わりにゲイラカイトを揚げ、羽根つきの代わりにバドミントンをやり、すごろくのサイコロを振る代わりに人生ゲームのルーレットを回しました。その中で、最も日本の伝統を感じる遊びが、百人一首でした。
小学校の低学年くらいまでは、百人一首の絵札を使った「坊主めくり」を楽しみました。伏せてある絵札を順番にめくって取っていき、姫が出たらもう一回めくれて、坊主が出たら持ち札をすべて手放すというルール。最後に絵札をたくさん持っていた人が勝ちです。めくったら帽子をかぶった人がでてきたのでホッとしていたら、それは坊主だと言われてガッカリしたこともありましたっけ。単純だけどスリリングな遊びでした。
小学校も中学年以降になると、百人一首の絵札を読んで字札を取るという一般的なカルタ遊びをするようになりました。これは歌を覚えておくと、上の句が読まれた時点で札を探せるので、断然有利です。なので、私も天智天皇の「秋の田の仮庵の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」などを覚えて挑みました。しかし、私が覚えている有名な歌はたいてい他の人も覚えているので、先に取られてしまい、苦戦しました。取り札の数が少なくなってくると、お手付きを誘うように、間違えやすいよく似た歌が読まれます。緊張感はMAXになり、場も一層盛り上がるのでした。
大人になるにつれて、百人一首で遊ぶ機会は減っていきました。せっかく覚えた歌もほとんど忘れてしまったある日、立ち寄った書店で、百人一首の本を見かけました。それは、歌を鉛筆でなぞり書きするワークブックのようなものでした。「歌を音読して手書きすることで脳を活性化」という宣伝文がついており、主に高齢層をターゲットにした商品のようでした。私はそれを手に取ってパラパラとめくりながら、「百人一首ってとても古いものなのに、子供からお年寄りまで楽しませてくれるなんて、すごいなあ。」と感心したのでした。
ということで、今回は百人一首にちなんで、この曲を選びました。クインシー・ジョーンズ feat. ジェイムス・イングラム(Quincy Jones feat. James Ingram)の ”One Hundred Ways” です。クインシー御大の都会的なセンスが耳に心地よいミディアムナンバーです。これは、御大の最高傑作アルバム『愛のコリーダ』に入っていますが、素晴らしい歌唱を披露したジェイムス・イングラムの代表曲でもあるので、彼のベスト盤にも収録されています。
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