あみのR&B日記 「手紙」



先日雑誌を買ったら、付録に可愛いレターパッド(便箋)がついてきました。それを手に取って眺めながら、「このレターパッドを使って手紙を書くことも、この先あまりないのだろうな。」と思い、少し寂しくなりました。

私は子どものころから、手紙を書いたり、もらったりするのが好きでした。年賀状はもちろん、暑中見舞いもヒマワリやスイカのイラストを描いて出しました。遠くに住む親戚の子や転校していった友達には近況を書き送り、雑誌の「文通希望」の欄に趣味の合いそうな子がいたら、趣味の話を書いて送りました(当時は個人情報の保護に今ほど気を遣わなかったので、雑誌には個人の名前や住所が堂々と書いてありました)。

また、アイドルへのファンレターや(南沙織さん宛に出したのを覚えています)、雑誌のお便りコーナーへ感想の投稿(プレゼント目当て)、ラジオ番組へのリクエスト葉書もよく書きました。

しかし時代は変わりました。インターネットの普及に伴い電子メールを利用することが一般的となり、手紙を書いたりもらったりする機会は激減しました。

ネットを介してのやりとりは手紙とは違い、気軽にスピーディーに行えるところが魅力です。なので文章もそれにふさわしく、要点を気の利いた表現で短くまとめるのがかっこいい、と思っています。ところが私はいつまでも ”手紙脳” で、ネット上であっても、相手に手紙を書いている気分になってしまいます。短いコメントを書く場合でも、挨拶から始まって、主文、結びの文、とダラダラと長くなり、その結果、今っぽくないコメントになるのです。

このように手紙好きの私ですが、なぜか縁のなかった手紙があります。それはラブレター。書いた記憶もなければ、もらった記憶もありません。昔、海外で仕事をしていた知人男性から、素敵なクリスマスカードをいただいたことはあります。しかしそれには、時候の挨拶と近況報告が簡潔に書かれていただけでした。もしあの手紙に甘い言葉があったなら、私も違う人生を歩んでいたのかもしれませんが、そうはなりませんでした。

昔の漫画で、学校の下駄箱を開けたら中にラブレターがどっさり、というシーンがありましたが、今までにそのような場面を見たことはありません。あれは漫画のなかの話だと思っているのですが、もしかしたら、実際に経験した人がいるのかもしれませんね。

ということで今回お届けする曲は、ルーベン・スタッダード(Ruben Studdard)の2012年のアルバム『Letters From Birmingham』より、”Love Skies” です。最近の彼はカバー曲をよく歌っているようですが、素晴らしい歌唱力の持ち主なので、またオリジナルアルバムを出してほしいと思います。

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