ロビン・シック ROBIN THICKE "BLURRED LINES"



最近のR&Bって重たい曲が多いなーと、思うんですよね。
もっと、明るくて踊れるような曲が聴きたい!
そんな願いを叶えてくれるのが、
ロビン・シックROBIN THICKEの
ニューアルバム”BLURRED LINES”です。

ロビン・シックは白人シンガーですが、ファルセットを自在に操り、
R&Bシンガーとして、とても魅力のある人です。
実は私が彼のアルバムを買うのは、今回が初めて。
いい作品だといいな、と思いながら聴いてみました。

まず、なんといってもこれ、アルバムタイトル曲”BLURRED LINES”でしょう!
軽快で、ヘイヘイヘイ!と合いの手の調子もよく、思わずリズムにのってしまいます。
ちょっとマービン・ゲイっぽいところもあって、踊っているうちに楽しくなってきます。
アメリカで大ヒット中のこの曲、おそらく年間チャートでも
上位に入ってくることでしょう。

ダンスナンバーは、まだまだ続きます。
次の”TAKE IT EASY ON ME”は、いま流行のエレクトロ・ポップっぽい感じで
ちょっと息切れしてしまいますが、そんな私を救ったのは、
次の”OOO LA LA”でした。
私はこれが、アルバムの中で一番気に入りました!
なんていうか、80年代のクインシー・ジョーンズが作りそうな、
洒落た感じのダンスナンバーなんですよね~、素敵です。

4曲目”AIN’T NO HAT 4 THAT”も、明るく楽しく踊れる曲。
これも、どこか80年代風ですね。はじめにタイトルコールしているのは
ロビンのお子さんだそうで、めっちゃカワイイです。

5曲目”GET IN MY WAY”は、前2曲よりファンク色濃いめです。
80年代にソーラーレコードに在籍していたバンド、レイクサイドを
思い出しました。ファンキーなディスコサウンドです。

さて、注目すべきは次の”GIVE IT 2 U”です。
これはイントロから今ふうの音で攻めてくるので、ちょっと身構えてしまうのですが、
歌がはじまると、あれれれ~?なんかどこかで聴いたような…。
そう、これはまさに80年代のプリンス風。懐かしい~。
そして歌の部分が終わると、また今ふうのサウンドになり、今ふうのラップが被ってきます。
一曲で過去と現在を行ったり来たりできる、非常に面白い曲なのです。

このように、踊れる曲が満載のROBIN THICKEの”BLURRED LINES”、
私は楽しく聴くことができました。
若いR&Bファンの方はもちろん、80年代に思い入れのあるアラフィフリスナーの
みなさんにも、おすすめしたいアルバムです。

スポンサーリンク