夏におすすめのアルバム PJモートン『Watch The Sun』



A子「毎日暑くて、もうヘロヘロよ。こんな時はいい音楽でも聴いて、気分をリフレッシュさせたいわね。」
あみ「これなんか、どーお?PJモートン (PJ Morton)のニューアルバム『Watch The Sun』」
A子「『Watch The Sun』かあ、夏っぽいタイトルね。」
あみ「このタイトルで思い出したんだけど、子どもの頃、父がガラスの板を火であぶってススで真っ黒にしたものを作ってくれたのよ。手をケガしないように周りをテープで囲んであって、”これで太陽を見なさい”って。」
A子「うわ、めっちゃ昭和なエピソードね(笑)今は、太陽の観察専用のグラスが売ってるわよ。」
あみ「そうよね(笑)今思うと信じられないようなことを、昭和の時代は平気でやってたわよねぇ(笑)」

A子「PJモートンって、名前は聞いたことあるわ。」
あみ「彼はニューオーリンズ出身で、マルーン5の鍵盤奏者として知られているわね。その一方でR&Bシンガーとしてソロアルバムを何枚も出していて、グラミーにもノミネートされているのよ。この人の特徴はズバリ、”スティービー・ワンダーからの影響をモロに受けている”ってとこね。」
A子「スティービーは人気あるもんねぇ。」
あみ「R&B界にはスティービーを敬愛する人がたくさんいるんだけど、PJモートンはその度合いが強くて、メロディーラインとかシンセの音色とか歌い回しとか、『ほぼカニ』ならぬ『ほぼスティービー』なのよ。」
A子「スティービー愛が強いのね。」
あみ「そう。今時のR&Bだからラップも入ったりするんだけど、スティービーみたいに心温まる曲が多いし、自然体で素直な歌声だから、大人世代にも好感を持たれるアーティストだと思うわ。」

A子「ニューアルバム『Watch The Sun』は、どんな感じなの?」
あみ「これはよく出来た作品よ。ひとつひとつの曲は短めで、次から次へと様々な曲が流れていって、あっという間にアルバム一枚聴き終わっちゃうの。ほら、最近の若い人って動画視聴に慣れているから、尺の長いものが苦手だっていうじゃない?そのあたりを意識して、こういうスタイルになったのかも。」
A子「なるほど〜。」
あみ「PJモートンの持ち味である、心に響くメロディーを穏やかに丁寧に歌い上げるっていうところは、今作からも感じられるわね。それと今回の作品は、今までと比べて明るく楽しくなったような気がするわ。その象徴ともいうべき曲が、アルバムタイトル曲の ”Watch The Sun” なんだけど、これが夏によく合うレゲエなのよ。レゲエっていってもガチなやつじゃなくて、ホーンが入ったりして小洒落た感じ。ゲストのクロニクスのヴォーカルも脱力系でリラックスできるし、この曲はおすすめよ!」
A子「レゲエって、たまに聴きたくなるわよね。」
あみ「それから、ワーレイのラップをフィーチャーした ”So Lonely” も、いいわね。タイトルのイメージとは真逆の楽しい曲よ。ラテンとアフリカンとマーチングバンドをミックスしたようなリズムが躍動感があって、これも夏にピッタリね!」

あみ「このニューアルバム『Watch The Sun』には、すごくたくさんのゲストが参加しているのよ。いろんな分野から老若男女を問わずにね。こんなにたくさんの人が集まってるのに、アルバムとしてのまとまりがいいのよねー。トータル・プロデユースがしっかりしてるんだなあ、って感心したわ。」
A子「誰が参加してるのか、興味があるわね。」
あみ「PJモートンの心の師であるスティービーも参加してるわよ。”Be Like Water” っていう曲なんだけど、これがまた70年代のスティービーっぽい(笑)」
A子「これだけ愛されれば、スティービーも喜んでるわね、きっと。」
あみ「あと私の心を動かしたゲストは、エル・デバージよ!もう、El DeBargeっていうクレジットを見ただけで萌えるわ(笑)”On My Way” という曲で、洗練されたいい曲なんだけど、これめっちゃ短いのよ〜。5分くらい尺を取って、エルにたっぷり歌わせてあげてほしかったわ(笑)」

A子「PJモートンの『Watch The Sun』、興味が湧いてきたわ。」
あみ「これは、おすすめのR&Bアルバムよ!よかったら聴いてみてね。」

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