あみのR&B日記 「裁縫」



2月の暦を見ていたら、「針供養」というものがありました。「針供養」とは、使えなくなった針を豆腐やこんにゃくなどの柔らかいものに刺して供養し、裁縫の上達を願う行事のことです。

私は編み物は好きでよくやりますが、縫い物は苦手です。その理由はいくつかあります。

● 針に糸を通すのが苦手で、この作業をするだけでエネルギーの大部分を消費し疲れてしまう
● まっすぐ細かく縫っているつもりでも、曲がったり大きな縫い目になったりして綺麗に仕上がらない
● たびたび針に指を刺し痛い
●いつの間にか針の数が減っていて焦る
●機械音痴でミシンがうまく扱えない

こんな私ですが、家庭科の授業が始まった小学校高学年のころは、裁縫にそれほど苦手意識はありませんでした。自分用のお裁縫セットを買ってもらったのが嬉しかったし、半分遊びのような感覚でボタン付けの練習などをしていました。

ところが中学生になり、家庭科の授業が男子は技術で女子は家庭に分けられるようになると(この分け方はとっくの昔に廃止されたようですが)様相は変わってきました。家庭科の受け持ちが大ベテランの女性の先生で、大変厳しい人だったのです。

ある時、家庭科で絞り染めの授業がありました。白い布に模様を縫い取り、糸を引き絞って止め、染料につけ、乾かしてから糸をほどくと綺麗な模様が浮かび上がる、という工芸です。しかし私の作品は、縫い目があやふやなうえ絞りも甘く、玉止めもユルユルでした。いざ糸をほどいてみると、そこには模様がほとんど確認できない無地ライクのハンカチのようなものが出現したのです。この結果に私はショックを受けましたが、先生も容赦なく最低点に限りなく近い点をつけたため、ショックはさらに大きくなりました。

またある時の家庭科では、「スカートを製作せよ」という課題がでました。これにはミシンが必要不可欠ですが、当時学校の被服室にあったのは、電動ではなく足踏み式のミシンでした。これを使うには、両足でうまく重心をとりながら踏板を踏んで一定のリズムを刻み、両手は縫い目が曲がらないように慎重に布を送るという、ドラマーもかくやの上下別々運動が要求されるのです。私はこのミシンにかなり手こずり、製作が遅々として進まなかったので、親に助けを求めました。うちの母は私と同じで裁縫がダメな人でしたが、幸い父は手先が器用でした。私は先生にバレないように注意しながら(かなり厳しくチェックされた)父に手伝ってもらって、なんとかスカートを完成させました。とはいうものの、私は出来上がったスカートにあまり魅力を感じず、そのスカートをはくことはほとんどありませんでした。

今はボタン付けや簡単なつくろい物などはやりますが、それも必要に迫られて仕方なく…といった感じです。皆さんは、最近何か縫い物をしましたか?また、学校の家庭科の授業は好きでしたか?

ということで音楽にまいりましょう。針供養で活躍する豆腐は白いことから、アヴェレイジ・ホワイト・バンド(Average White Band 略してAWB)の ”If I Ever Lose This Heaven” を選びました。この曲はクインシー・ジョーンズのアルバム『Body Heat』に収録されているものがオリジナルで、AWBのほうはそのカバーになります。AWBのバージョンは、オリジナルを上回るぐらいかっこいいと思いますので、ぜひ聴いてみてください。

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