待ったかいあり!ディアンジェロの新作



昨年末に、いきなりニューアルバム”Black Messiah”を発売し、
ファンを驚かせたディアンジェロ。
ディアンジェロ&ザ・ヴァンガード(D’Angelo And The Vanguard )
として、14年ぶりに私たちの前に帰ってきてくれました。

14年の長い沈黙を破って、いったいどんな音を届けてくれたのか、
早速聴いてみることにしました。

序盤の3曲は、今までのイメージとはちょっと違って、
ロック色が強くなっているように感じました。
特に”1000 Deaths”は、彼のこれまでの曲のなかでも難解で、
緊張感が漂い、とても気軽に聴ける雰囲気ではありませんでした。
「もしかして、ディアンジェロは変わってしまったのだろうか…。」と
少々不安になる私。

しかし、4曲目の”Sugah Daddy”を聴いて、少し安心しました。
“Sugah Daddy”には、前作”Voodoo”でみられた、
彼独特のグルーヴ感が、引き継がれていたからです。
ディアンジェロはプリンスの影響を受けている、とは
よく言われることですが、この曲の歌い方は
ほんとにプリンスっぽいなあ、と思いました。

中盤以降も、聴きごたえのある曲が続きます。
“Really Love”は、夜中にやっているパチンコ店のCMのような、
哀愁感漂うギターの音色が印象的です。
昔は、ディアンジェロといえばフェンダーローズ、でしたが
今は、ギターもいいな、と思うようになりました。

そして、このアルバムのナンバーワンだと
私が思うのが”Betray My Heart”。
これは、どちらかというとジャズふうの曲です。
音の構成をシンプルにすることによって、
ディアンジェロのセンスの良さが際立った好曲だと思いました。

アルバムの最後の”Another Life”、
これもまた、いい曲なんですよね。
アルバムを通して感じていた適度な緊張感から解放されて、
ゆったりできます。
ちょっと70年代風の雰囲気で、落ち着くし、
前向きになれる曲だと思いました。
ここでは、ディアンジェロの歌声にも注目してください。
今まで以上に、きれいなファルセットを聴かせてくれています。

以上、ディアンジェロ&ザ・ヴァンガードの”Black Messiah”を聴いて思ったのは、
これは市井のR&Bと一括りにはできない、突き抜けた作品であるな、
ということでした。
14年も待たされたんだから、こっちも長い時間をかけて、
じっくり聴いてやるゾ、と思ったのでした。

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