夏の盛りのヘビロテ盤 デイトン『Feel The Music』



厳しい暑さが続いています。
こんな時、私が手にするアルバムがこちら、
デイトン(Dayton)の『Feel The Music』です。

まず、このジャケットが夏らしいですよね。
黒地に水玉模様というと、子供のころ、夏場によく飲んだ
不二家のレモンスカッシュを思い出します。
最近は見かけなくなりましたが、
あれは今でも売っているんでしょうか…?

それはさておき、デイトンは1979年に結成されたファンクバンドで、
『Feel The Music』は1983年の作品です。
このころは、バンドの音が生音から電子音へと
移行していく時期で、『Feel The Music』も電子音を
うまく取り入れた好作品となっています。

特に気に入っているのが、一曲目の“The Sound Of Music”です。
都会的でお洒落なファンクなのですが、
ボコーダーを使ったヴォーカルや、
エコーのきいたシンセサウンドが
当時の流行の最先端という感じがします。
エレクトロニック・ファンクは、
軽くて明るい雰囲気があるので、
まぶしい夏の日差しによく似合うのです。

その他の曲も、どれもメロディーの良い
洗練されたファンクで、聴きやすいです。
なかでも“Lookin’ Up”は、ほんのりカリブ風で、
今の時期にぴったりな曲だと思いました。

そして、このアルバムはリードヴォーカルのレベルが高く、
歌もの作品としても楽しめるという、嬉しい特徴があります。
リードを務めるラーニ・ハリスの歌声について、
ソウル評論の重鎮、鈴木啓志氏が
「グレン・ジョーンズのよう」と解説でおっしゃっています。
確かに、スローバラード“Caught In The Middle”など、
伸びやかな高音がグレンに瓜二つなんですよね。
素晴らしい歌声でした。

デイトンの『Feel The Music』は、夏の盛りにおすすめのアルバムです。
ぜひ、聴いてみてください。

Dayton – The Sound Of Music 1983 HQ !! Edit Remastered by Jeff Mack

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